yumenikki 20160715

行きつけのバーで、いつものビターテイストのクラフトビールを飲んでいた時のことだった。
このバーは、木造一軒家で、少し古臭いが心地よい清潔感があり、なんだか落ち着く空間だった。
マスターとの距離も心地よかった。店には、初老のマスターと、常連客数人と、客。
馴れ合うわけでもないが、気ままに声をかければ、ひと言ふたとこ話すような、そんな距離感だった。
そんな店に、いつしかあしげく通うようになっていたのだった。

カウンターのいつもの席に座っていたら、ふと斜め前に、見知らぬ白人の男が座っていることに気付いた。年の頃は20代中盤だろうか。
それに気づいたマスターが言った。
「この人ね、外国から日本に観光で来たらしいんだけどね。ちょっと困ってるらしいんだ。
◯◯ちゃん、ちょっと手伝ってあげてくれない?」
ーーー なんで私が。
「そうですか。それは大変ですね。
でもね、マスター。私には彼氏がいるので、こんな男性と2人で出かけるのは、まずいんですよ。ごめんなさいね。」
「まぁまぁ◯◯ちゃん。ちょっと付き合ってあげるだけでいいんだよ。
人助けだと思って。ね?頼むよ。」
「・・・人助けというなら、しょうがないですね。マスターの頼みですし。ちょっとだけですよ。」
そうして白人男性に、この街や近くの観光地を案内することになったのだった。

白い肌に青い瞳。ブロンズ色の柔らかい髪。180センチ以上ある背丈に、広い肩幅。
いかにも白人という体型だったが、彼は物静かで思慮深く、日本人のような内面を持っていた。
彼は日本語を多少嗜んでいるらしく、彼との会話は片言の日本語と、英語でかわした。
彼とのお出かけは楽しかった。
私は外交的な性格ではないので、はじめは会話に困ったが、話してみると、趣味や考え方が似ているところがあり、次第に打ち解けていった。

何回か出かけるうちに、彼との距離は近ずいて行った。
彼のエスコートは、まるで私が彼女であるような錯覚を覚えさせた。
また、彼が私には向ける笑顔はとても暖かく、私もまた彼に笑顔を向けるようになっていった。

これは、まずい。私は彼氏を愛している。彼氏以外の男性と関係をこれ以上続けていくのは、本意ではなかった。
そんな折に、パーティーがあり、私と彼氏、そして彼と友人数十名が参加することになった。
私は彼氏とパーティーに向かったが、現地で彼と鉢合わせしてしまった。
私の隣に彼が来た。私が彼氏と手をつないで参加していることなど、彼は御構い無しに、
私の髪を撫でたり、肩を寄せたり、手を握ったりするのだった。彼氏が隣にいるのに!
彼の手を払いのけても、彼はその行為を続けた。私は泣きたくなった。
私は困り果て、彼氏と場所を交換し、彼側に彼氏に立ってもらうことでその場を回避した。

そのパーティーの終盤。
突如鳴り響く轟音。気づけば火の海。
何者かに襲われ、辺りは地獄と化したのだった。

気がつけば数日が経過していた。
ニュースで何が起こったのか知った。
敵国が攻めてきて、この国は占領されたのだった。
日本人は捕獲対象となっており、見つかれば殺されるだろう。
この国は、ガタイの良い黒人の支配するとことなってしまった。
日本人は、黒人に見つからないよう、細々と、逃げかくれ暮らすしかなくなってしまったのだ。

仲間と、惨めな生活を送ることになった。
いろいろなことがあった。
仲のいい友達のユキの彼氏の長谷川君が、他の女と寝たことを知ってしまった。
ユキにはそのことを言えなかった。言えないまま、ユキは長谷川君と結婚した。
そして、結婚後、たまたま長谷川君の浮気のことを知ってしまったユキは傷心し、
住み慣れ友人も多いこの地を離れ、遠い北海道に移住したのだった。

しばらく月日が経ち、落ち着いた頃、私は彼氏や友人も数名と、北海道の彼女を訪ねることにした。
黒人の手の届かない北海道で、一軒家に住むユキ。
訪ねた時には元気な2人の子供と一緒に、とても幸せそうに暮らしていた。
私たちは、彼女と長谷川君の笑顔に安堵し、邪魔しちゃ悪いよね、なんて言って本土に帰った。
正直のところ、ちょっと羨ましかったのだ。そして今の自分が惨めに思えた。北海道にはいられなかった。

東京での暮らしはとても辛かった。
黒人の目を逃れるため、汚らしい家に彼氏と住んだ。仕事はなくなった。
金がない。暮らしは日に日に厳しいものになっていった。
家を維持できなくなり、また黒人の目が厳しくなったため、引っ越すことにした。

都心を離れ、埼玉の田舎の方に住居を構えたが、暮らしはそれでも貧しくなる一方だった。
これ以上食べるものがない。
そんな時。夫(付き合っていた彼氏と結婚した)が、血みどろの服で、金を持って来た。
私はどうしたのかと尋ねた。夫はしぶしぶ答えた。

夫が食べ物を探しに田舎道を歩いていたところ、パトロール中の黒人に遭遇した。
夫は黒人に何か売りつけてやろうと話しかけた。
「soy sauce!soy sauce!!」
黒人は「NO」と言い興味を示さなかった。
夫は他にものを持っていなかったので、自棄になって言った。
「お湯!お湯!!」
そこで黒人は聞き間違えた。
「oil?オイルは足りてなくて欲しかったんだ。売ってくれ。」
夫は黒人を近くの廃倉庫に案内した。
夫は、そこにたまたまあったオイルを差し出したが、
黒人は「臭くて仕方がない。こんな廃燃料はいらない」と怒り出した。
黒人が廃燃料が入ったドラム缶を覗いている隙に、その場にあった大きな石で背後から黒人の頭を何度も打った。
黒人の目はぎょろりと天井を向き、痙攣した。
夫はゴム製の袋に動けなくなった黒人を詰めた。唸る黒人に石でとどめを刺し、殺した。
殺した黒人から金を奪い帰ってきたというわけだった。

私はその話を聞いて泣いた。いくら貧しくても、人を殺すなんて。
私は泣きじゃくり、夫にすがって言った。
「もう、2度とこんなことはしないで」
お願いーーー。
その時、幸せそうなユキ一家が脳裏をよぎった。
その日私は泣き続けた。

その後、私はなんとか仕事を見るけることができた。
半分廃墟と化したような街の中心街の中で、細々と営業する書店に就職した。
貧しいながらも、食べれるくらいの稼ぎは得ることができるようになった。

そうして暮らしているある時、何年も音信不通だった姉が、2人の子供を連れて突然家に転がり込んできた。
姉は夫と離婚し、暮らしていけなくなったため、私を頼ってきたのだという。
追い出すことなどできず、私と夫と、姉と姉の子供の、5人での共同生活が始まった。

姉の生活感は、言って仕舞えば最悪だ。
姉は昔大手の企業でキャリアウーマンとして勤めており、稼ぎが良かった。
今は失業中だというのに、その時の生活感覚が抜け切れておらず、私たち夫婦を困らせることがあった。

ある日、私が書店から帰る途中、何者かにつけられた。
「◯◯(姉の名前)はどこにいる?」
私は恐ろしくなった。震えを抑え、悟られないよう答えた。
「誰ですかそれは。人違いでは。」
「いいやお前は知っているはずだ。あの会社はあの女が以前勤めていたところだ。
張っていればいずれ手がかりがつかめると思ったが。
お前はあの女を匿っているだろう?正直に居場所を吐いた方が身のためだぞ」
どうやら私が就職した書店のすぐ近くで姉は仕事をしていたらしい。なんて悪い偶然なのだ。
私は「知らない」の一点張りで、かなり遠回りをして、何者かを巻いて帰宅した。

私は激昂した。姉は、一体何をしていたというのだ。何故追われているんだ。
そして、何も事情を話しもせずに、私たち夫婦を危険に晒すなんて。
私はその夜、皆を集め、冷たく言い放った。
「金が底をつく。もう暮らしてはいけない。姉と子供には出て行ってもらう。」
姉は抵抗した。「出て行くことはできない。」
姉は、私の方に向かってきた。姉からは激しい殺意が感じられた。
私を、殺す気だ。
戦わなければならない。私は姉と対峙した。

姉も私も能力者である。
姉の能力者は、物理攻撃系だが詳しくはわからない。
一方私の能力は姉に知られていた。
私と夫とには数年前に能力が目覚め、2人とも重力操作系だ。
私は手から黒い玉を放出し、それに当たった者に通常の数倍のGをかけ、跪かせることができる。
その隙にナイフなどで攻撃するのが定石なのだが、姉には手の内が知られている。
玉の放出の命中精度は良くない。玉の力がなければ私の戦闘能力は極めて低い。
姉はたまに当たらないように気をつけ、能力を使って私を攻撃してくるだろう。
不利な条件化で、どう戦っていくかーーー。
恐怖と、やらなければやられるという覚悟。
私は姉を殺すため、姉に立ち向かうのだった。

 

 

というところで目が覚めました。

2つくらいエピソードけずりました。夢なので、あまりにも話のつじつまが合わなくて。
最近エヴァンゲリオンを視聴した影響なのか、
初めて夢で「浮気」「結婚」といった性にまつわる展開が出てきました。

また、いつも殺人鬼や謎の生命体に殺意を持って追われたり、拷問されたり、惨殺されたりと、被害を受ける方なのですが、
今回初めて他人(しかも夫)が人を殺したり、
また私が人を殺そうとする展開となりました。

「殺人」「襲来」「能力バトル」
というワードはいつも見る夢にだいたい決まって出てくる展開ですが、
今回ちょっと変わった要素があり、また時間があったため夢の内容を記載してみた次第です。

以上。