仕事に限界を感じる。。
仕事の話。
2015年夏あたりから、「転職」の文字が頭にこびりつき、
2015年冬から転職活動を始めました。
しかし、転職活動を行った結果、
現職の魅力を再確認し、2016年春から現職を続ける決意をしました。
現職を続けることにした主な理由は、2つです。
1.プライムで仕事ができる
顧客と直接やり取りし、顧客の課題を解決するシステムを考え提案ることができる。
2.仕事内容にしては待遇が悪くはない
同じ中小規模の会社と比較すると、給料が年収100万円ほど高かった。
有給休暇取得率が高く、QOLが高い(かもしれない)。
社内に検証機材が充実しており、実機で検証が行える。
また、大手子会社のため、社内にナレッジがあり、
親会社と比較すれば少ないものの、福利厚生は悪くはない。
しかし、最近、やはりこのまま仕事を続けていくのは難しいのではないかと考えています。
ここ数か月でPMを担当することが数件あります。
現職に魅力を感じた、「顧客に最適だと考えたシステムを提案」することが出来ています。
しかし、仕事を進めていく中で、大学在学時に就職活動をしていた時に懸念していた問題にぶつかりました。
コミュニケーション能力が低すぎる
考えたシステムを顧客に直接提案するのはPMです。
PMを担当すると、当然ながら関係者の調整が必要になってきます。
私のPMの仕事の流れはこうです。
まず、営業と調整し顧客にアポイントを取ります。
そして顧客にヒアリングし、本質的な課題を聞き出します(実際は聞き出すことができていないと感じる)。
その課題を解決するソリューションを実現するためのモノ(機器やソフト)を探します。
そのモノが、本当に顧客の要望を叶えられるのか、モノの販売者に聞きます。
モノが実用的だった場合、それを実装する手筈を整えます。実現するための具体的な作業内容を洗い出し、それを作業会社に委託し、作業費の見積もりを取ります。
これらの作業は、上長や、社内外のSEに話を伺いながら進めます。というのも、顧客の課題は様々で、使用される技術も異なるため、文系若手SEの私には一人で手に負うことなど到底できないからです。
そうして、営業・上長・社内外のSE・協力会社・顧客と調整しながら、
物と金の情報をそろえまとめ、案件を進めていきます。
こうして進めていく過程で、私は非常にストレスを感じます。
様々な立場の人を考慮し、調整し、案件を前に進めていかなければなりません。
これには、コミュニケーション能力が非常に重要になってきます。
色々な立場の人の取りまとめ役となるのですから、当然といえば当然なのですが・・・。
SEといえど、いわゆるパソコンに向かってdos窓でカタカタするというよりも、
pptで資料を作ったり、excelで作業スケジュールをひいたり、wordやpdfで作業内容や作業費の調整を行ったり、
顧客や協力会社と電話したり、打ち合わせしたり、訪問することの方が圧倒的に多いのです。
これは、思った以上に精神的に疲れることでした。
初めは「慣れてないから大変なだけ、大変に感じるのははじめのうちだけ」と言い聞かせてみましたが、
私の自閉傾向が強いことが根本原因であるので、慣れる慣れないの問題ではないと実感しました。
つまり、この苦痛は続くばかりか、改善する見込みはないのです。
そして、様々な人とのコミュニケーションが上手くできないことは、努力したとしても人並みにできるようにはならないでしょう。
困りました。
コミュニケーションが上手くできない・苦痛に感じるということは、
仕事でコミュニケーション能力が求められ、かつキャリアアップに伴いよりコミュニケーション能力がより一層必要となる今の仕事では限界があるということです。
どんなに努力したとしても、生来の自閉傾向によって、今の仕事を人並みにこなせるようにはならないでしょう。
酷い精神的苦痛からも解放されないでしょう。
そういったコミュニケーション能力の課題から、
本来私は大手SIerを辞退し、製品代理店の製品SE(PMにはならない)を選んだわけですが、
入社した会社が私の入社2年目に急にSI事業をはじめ、
その新設SI事業部署に私が異動となってしまったため、
このような課題にぶち当たってしまったのです。
今後どうするか。
今となっては、製品SEに魅力を感じませんし、
かと言って、転職活動時に受けたコンサル業は無理だと思いますし、
手作業中心のIT関連の仕事(プログラマ)は給料が低く先行不透明ですし、
もはやITは無理な気がしてきました。
どうしよう・・・。
自閉傾向を考慮し、ITに来たのに、
キャリアアップすればするほど、コミュニケーション能力が求められるなんて・・・。
今から専門職を目指すのはどうかと思い、
ある職業についてネットで情報収集をしたのですが、
今からその職業になるには莫大なお金と、優秀な頭脳が必要でした。。。
東大卒の人で、卒業後も学力が衰えていない人が、
全身全霊で臨んで、1年後2年後に実を結ぶかどうか・・・といった世界でした。
そしてお金が数百万、数千万とかかる。
目標を諦めず、頑として立ち向かっていく精神力も必要。
大学入試時の私の学力は、旧帝大合格程度で、
実際に入学したのは、二次試験で名前を書くだけで合格してしまった地方国立大です。
無理なのかぁ。
でも、今までの人生で、その「無理なのかぁ」で後悔したことは山ほどあります。
大学入試、合格するか五分五分だった志望校を、親からの経済的な理由で諦め、ほぼ100%受かるつまらない大学を受験してしまい、
高校3年のあの時に志願書を書いてから、今の今まで本当に後悔しています。
また、その後悔があったにも関わらず、
自分で道を切り開くこともできずに、そのまま充実しない学生生活を送ったことも後悔しています。
あの時、大学中退して、再受験していれば。
スタンダードな、高校3年、大学4年、一般企業に就職、という道から外れることを恐れずに、
自分の本当に好きなようにしていれば。
とは言っても、気持ちでどうにかなるわけではないのが現実です。
「東大卒が苦労してなんとか進む道」に私も足を踏み入れることができるのでしょうか。
東大卒の友人や、東大卒の恋人と話していて思いますが、
彼らは地頭がよく、
馬鹿で要領が悪い私とは比較するのもおこがましい優秀な人材です。
後悔を抱えたまま、今の苦痛を伴うが生活していける無難な人生を歩んでいくのか、
それ相当のものを失って、大規模な進路変更に賭けるのか。
考えたところで答えは出なさそうなので、
早速明日行動し、専門家の話を聞き、判断材料を集めてみようと思います。
なんにせよ、今のまま生きた心地がしない生活を続けたくはない。